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膀胱尿管逆流の有無は排尿時膀胱尿道造影が最も重要な検査手段です。すなわち造影剤を膀胱内に注入し排尿時にレントゲンを撮影することによって診断します。また内視鏡により尿管口の形態と尿道の観察を行ないます。
分類とGrading
1)原発性膀胱尿管逆流症
尿管膀胱接合部の先天性形成不全により発生。小児に多い形態です。
2)続発性膀胱尿管逆流症
尿管膀胱接合部の機能的、器質的な異常に加え尿道弁や尿道狭窄あるいは神経因性膀胱などの下部尿路通過障害が存在することによって膀胱内圧が上昇して逆流を生じる場合をいいます。
Gradingは1度から5度の5段階に分類されており5度なるほど高度逆流となります。これは治療選択にも重要な位置をしめており、治療成績や再発頻度と関係があります。
腎機能障害の評価
膀胱尿管逆流症によって尿路感染症(腎盂腎炎)をくり返し起こすことにより腎臓に慢性的な炎症が起こり、これによって腎臓が破壊され、腎機能低下を起こします。その評価方法としては核医学検査 の一つである腎シンチグラムが一般的です。その他超音波、MRI、CTを用いる場合があります。 |
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