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お腹を切らない手術TUR-P、Holep


薬物治療では、症状の改善が望めない場合には、手術による治療が必要となります。
手術というとお腹を切開するイメージがありますが、前立腺肥大症に対する手術の最もスタンダードな方法は、全くお腹を切開せず行います。これは経尿道的前立腺切除術(TUR-P)と呼ばれる方法で、内視鏡という非常に細いカメラで見ながら行うであるため、全く腹部に傷はつきませんし、術後の痛みも軽度で、早期退院が可能です。よほど前立腺が大きくなっていない限りはこの方法で行い、お腹を開いて手術することはあまりありません。

 TUR-P(経尿道的前立腺切除術)の流れ



1. 
麻酔は麻酔科の先生に依頼し、通常は腰椎麻酔と呼ばれるいわゆる下半身のみの半身麻酔で行います(患者さんの状態によっては全身麻酔で行うこともあります)。

2.
内視鏡という非常に細いカメラをペニスの先の尿道の出口のとこから挿入し、尿道を膀胱へ向かってさかのぼっていくと、膀胱の手前の部分が前立腺になります。通常、肥大した前立腺が尿道の内側に突出しているため、その部分の尿道が非常に細くなって見えます。


3.
突出している所を電気メスで切除し、狭くなっているところを拡げてやります。ちょうど、下水管などがつまってしまった所をブラシでゴシゴシこすってやる事で流れが良くなるのと感じは似ています。(TURP図のAとE参照)
手術時間は麻酔を含めても、だいたい60〜90分程度です。(前立腺の肥大が大きければ大きいほど手術時間は長くなります)


4.
術後は、尿道にカテーテルが1〜3日留置されます。血尿の状態などにより留置期間を数日延長する場合がありますが、カテーテルが入ったままでも手術翌日から、自由に動くことが可能になります。当院での平均入院期間は6日〜10日程度です。



・合併症について

術中の合併症
出血による低血圧や水中毒(低ナトリウム血症)による一時的な意識障害や嘔吐などの消化器症状がみられることがあります。高度の貧血状態になった場合は輸血で対処します。また、水中毒に関してはナトリウムの補充と利尿剤を使用することにより改善されます。切除の際に前立腺被膜穿孔や尿道損傷をきたす場合もありますが、ほとんどがカテーテル留置により自然に改善します。

術後の合併症

・切除部位からの再出血(術後2〜3週間以内が最も多い)
・尿路感染(腎盂炎や精巣上体炎など)が起きることがありますが適宜対処いたします。
・逆行性射精(射精の際、精液が膀胱へ戻ってしまうこと。膀胱に精液が逆流しても身体に異常をきたすことはありません)
・性欲減退(インポテンス)がみられる場合があります。
・尿道狭窄や膀胱頚部硬化症(膀胱の出口が狭くなること)をきたすことがあり、後に拡張を要することがあります。

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 HoLEP(ホーレップ)とは

前立腺肥大症の手術の1つです。
HoLEPという最新の手術方法は、内視鏡を尿道から前立腺に通し、レーザーファイバーと呼ばれる機器を前立腺の内側(内腺)と外側(外腺)の境目に挿入して行います。このホルミウムヤグレーザーという種類のレーザー光を照射し、肥大した内腺(腺腫)を外腺から切り離(核出)します。腺腫を核出し、尿道を広げた後、別の機器で膀胱内へ移動した腺腫を細切・吸引しながら摘出します。
このHoLEPによる治療法はTURPに比べ出血量を少なくすることが可能です。

<手術法の比較>

現在は、以下3種類の手術が主に施行されている。

TUR-P

経尿道的前立腺切除術

70年以上前から行われている手術。
現在世界的に最も多く施行されている。
gold standard(世界標準)術式
大きな前立腺肥大症には、術者の技量にもよるものの、出血が多いために不向きとされている。

HoLEP

ホルミウムレーザー前立腺切除術

1990年代に登場した新しい術式。
前立腺肥大症の大きさに関わらず施行でき、出血が少ないことに有意性を示す。
入院期間も短い。

開腹手術

現在ではTURPが困難な、大きな前立腺肥大症に対して行われることが多い。
自己血を含め輸血を用意して行うこともある。

<特徴比較>

  TUR-P Holep 開腹手術
施行施設 多い
世界的
標準術式
少ない 少ない
適 応 体積75〜100ml以下の
前立腺肥大症
制限なし 体積75〜100ml以上の
前立腺肥大症
出 血 少なくない
輸血することもある
少 量 少なくない
輸血することもある
入院期間 4〜10日間 3〜7日間 12〜15日間
効 果 同 等 同 等 同 等

ホルミウムレーザー前立腺手術の短所

  • 手術時間が従来型手術に比し長い(1.2〜1.5倍)
  • 膀胱を一部傷つけることがある
  • 術後一過性に尿失禁を認める時がある

ホルミウムレーザー前立腺手術の長所

  • 出血が少ない
  • 前立腺肥大症の大きさの制限がない
  • 水中毒(手術による低Na血症)が少ない
  • 術後尿道カテーテル留置期間が短い(平均 1.5日)
  • 術後入院期間が短い

HoLEPのイメージ(Boston Scientificより)

HoLEPのイメージ(Boston Scientificより)
(※画像をクリックすると拡大した画像をご覧になれます。)

前立腺をみかんにたとえると、みかんの皮からみかんの実をはずすようなイメージです。

 開腹による手術

前立腺が非常に大きな場合には、開腹による手術が必要になります。この場合は2〜3週間の入院が必要になります。下腹部を切り開いて、前立腺の外側の膜を残して、内部を摘出する手術です。詳しい手術方法、効果と合併症等は泌尿器科医師におたずねください。



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