東海大学医学部外科学系腎泌尿器科学　前立腺肥大症　診断方法

前立腺肥大症の症状を判定するために“国際前立腺症状スコア”と呼ばれる問診表をよく用います。前立腺肥大症の症状に心当たりのある方は一度、自己診断をしてみてはいかがでしょうか？

<国際前立腺症状スコア>

最近1ヶ月間において		なし	まれに (5回に1回未満）	たまに (2回に1回未満）	ときどき (2回に1回くらい）	しばしば (2回に1回以上）	ほとんどいつも
1	おしっこをした後尿がまだ残っている感じがありますか？	0	1	2	3	4	5
2	おしっこをした後、2時間以内にもう一度トイレに行くことがありますか？	0	1	2	3	4	5
3	おしっこの途中で、尿が途切れることがありますか？	0	1	2	3	4	5
4	尿意を我慢できないでもらしたり、トイレに急ぐことがありますか？	0	1	2	3	4	5
5	おしっこの勢いが弱いと感じるのは、どのくらいの頻度でみられますか？	0	1	2	3	4	5
6	おしっこの時にいきむことがありますか？それはどのくらいの頻度でみられますか？	0	1	2	3	4	5
7	一晩に何回くらいトイレに起きますか？	0回	1回	2回	3回	4回	5回

尿路の症状にはさまざまな要素が関係しているため、この点数だけでは完璧な評価はできません。
しかし、上記の合計点数が７点以上であれば前立腺肥大症の可能性が出てきます。一度、泌尿器科を受診することを勧めします。

・国際前立腺症状スコアにて、前立腺肥大症が疑われるときは下記のような検査を必要に応じて行います。

・直腸診
・超音波検査
・尿流量測定(排尿の勢いの検査)
・残尿測定
・レントゲン検査　
前立腺肥大症による膀胱や腎臓への影響を調べる検査です。造影剤を腕の静脈より点滴し、血液中の造影剤が尿として排出される際の状態を撮影します。