/ |
|
|
膀胱に溜まった尿が尿管、腎臓へ逆流することをいいます。これは膀胱と尿管の接合部に先天的な形成不全があって、同部の機能異常によって生じるものです。膀胱尿管逆流自体は病的現象であって、それ自体を疾患とは言いません。また、新生児でも膀胱尿管逆流があれば病的とみなされます。
この症状が起こると、尿中に存在する細菌が、上部尿路や腎臓に感染しやすくなり、腎機能低下をもたらすことがあります。
頻度について
泌尿器科的な症状を示したことのない小児では膀胱尿管逆流を合併する頻度は低く、0.2〜1%といわれています。一度でも尿路感染症を起こしたことのある小児では30〜50%にこの症状が検出されます。性差では女児に多いといわれているが日本では男女差がないともいわれています。家族内発生も認められ、遺伝子との関連が指摘されていますが、一遺伝子による影響ではなく、症状の発生には多因子が関与しているとの考え方が一般的です。 |
|
|