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手術が最も有効と考えられています


受診からの流れとしては、まず外来で検査を受けていただきます。胸部レントゲン検査、腹部CT検査は必須の検査になります。MRI検査核医学検査血管造影検査等は腫瘍の状態により施行する場合があります。紹介医で検査施行しているときは、必要な検査のみ行います。(無駄な検査は行いません)
検査終了後、腫瘍の評価をします。治療法を選択します。手術の場合、全身の評価行います。(心電図、呼吸機能等をチェックし麻酔が可能か評価します)


 手術療法

腎がんの治療法として手術はもっとも有効と考えられています。手術には腫瘍のみを取り出す腎部分切除と、腎そのものを摘出する腎全摘除術があります。腎部分切除術は、腫瘍の大きさが4cm以下で、画像上部分切除が可能と考えられる症例を適応としています。4cm以上のものは通常、全摘除術を行ないます。
 最近、低侵襲手術として注目されている腹腔鏡手術は小さな傷で腫瘍を摘出することができます。痛みも少なく、術後の早期回復を望めることができます。適応としては原則腫瘍の大きさが直径7cm以下のものとしています。全摘除術だけでなく、部分切除も可能です。当院の寺地科長は、腹腔鏡手術の日本における第1人者です。これまでの手術成績は約1〜3時間、平均出血量は55mlです。写真のように3〜4箇所の傷がつきますが、ほとんど目立たなくなります。


 免疫療法

手術が不可能な症例、および転移を認める症例に対して免疫療法を行ないます。インターフェロン、インターロイキン等の薬を使用します。奏功率は20%以下ですが、症例によって効果のあるものもあります。


 放射線療法

通常、腎がんは放射線治療に効果がありませんただし、骨転移病巣に対して、疼痛コントロール目的で行なう場合があります。


 化学療法

現時点では腎がんに対して有効な抗がん剤はほとんどありません。世界では、免疫療と併用し効果を高めようとする試みが行なわれています。



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