/ |
|
|
経尿道的膀胱腫瘍切除術TUR-Bt浸潤度の低い表在性の膀胱がんの場合にこの術式でがんを取りきることが可能です。手術は、通常半身麻酔下に行います。方法は、尿道から膀胱に内視鏡を入れ膀胱内に発生した乳頭状の腫瘍を電気切除機器で取り除きます。開腹手術よりも手術の負担が少なく術前の検査で全身上体が良好に保たれていれば、高齢者でも受けられる治療法です。通常手術の翌日から、食事、歩行が可能です。入院期間も3〜7日程度です。
・ 術後の経過観察
表在性膀胱がんの特徴は、再発が多いことです。再発を早期に発見するために、定期的な膀胱鏡検査(2年間は3ヶ月毎)と尿細胞診断や尿検査が随時行なわれます。指示あるまで自己診断せずきちんと受診しましょう。
浸潤度が高くTUR-Btで不十分な場合にこの手術を行います。膀胱腫瘍に対して、膀胱を摘出するだけでなく骨盤内のリンパ節も取り除く手術です。男性では前立腺や精嚢腺も摘出します。女性の場合、尿道や子宮・膣の一部も同時に摘出する場合があります。また同時に尿路変更といって尿の通り道を作り直す必要があります。
術後の合併症として出血、感染、腎不全があります。特に腎不全の際には一時的に透析を行うことがあります。
ロボット支援腹腔鏡下全摘除術とは→
腫瘍がせまい範囲の場合、膀胱の一部分のみを切除することがあります。術後、膀胱が小さくなりますが尿路変更は必要ありません。
・ 尿路変更とは
膀胱は腎臓で作られた尿をためておく袋のようなものです。手術で膀胱を取ってしまうと、膀胱の代わりをどこかでしてもらわなければなりません。そこで、「尿路変更」という手術を並行して行い尿を貯めるところを新しく作る必要があり腸管の一部を利用して作ります。
|
|
|