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原因が分っていればその治療を行います。そのためにはまず結石の成分を分析することが必要です。結石が排出されたら捨てたり、大事に保管せずにまず分析してもらうことをお勧めします。
日常的な予防には水分摂取と適度な運動が必要です。特に水分摂取は非常に重要で、慢性的な脱水状態や水分摂取不足では尿路結石が発生しやすく、特発性カルシウム結石症(蓚酸カルシウムなど)においては、水分摂取が再発を減らせることが分っています。結石形成の危険度は1日尿量が1,000mlで増加、2,000mlで低下するといわれているため1日飲水量は尿量を2,000ml以上に保つようにすることが基本といえます。飲水量の問題以外に、水分はどのようなものがよいか、あるいは食事はどうしたらよいかという声がよく聴かれます。基本的には水道水やお茶類(蓚酸含有量の少ない麦茶、ほうじ茶)が適しているといわれています。砂糖の過剰摂取(清涼飲料水、甘味飲料水)は尿中カルシウムの排泄量を、コーヒーは尿酸排泄量が増加します。結石発作の際にビールを飲むとよい、などといわれる方が多くみられます。確かに一時的には利尿効果がありますので良いのですが、かえって脱水傾向や、尿酸排泄の増加を招くためお勧めできません。
食事に関してはバランスが良く、規則正しい食生活が基本です。動物性蛋白、蓚酸、炭水化物(糖分)、塩分や脂肪の摂取制限が必要といわれています。また結石の成分となる、リン酸、プリン体などは控えめにしましょう。
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