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停留精巣の治療にはホルモン療法と手術療法があります。ホルモン療法は本症が内分泌環境の異常が原因という説に基づいたものでその効果は20〜30%といわれています。手術療法は精巣を陰嚢内に精巣を下げて固定するもので当泌尿器科では術後1〜2日で退院出来、短期入院で行なっていますが、将来的には日帰り手術(位置に異常にもよりますが)で対応できるよう検討しています。
・精巣固定術
手術の目的は
1. 合併することの多いヘルニアの是正
2. 陰のう内空虚に伴う心理的苦悩の軽減
3. 悪性腫瘍発生の防止
4. 精子形成能保持
と考えます。
皮膚切開をおき、精索という精索動静脈精管の入った束をはくり延長し精管を陰のう内へ下ろし糸で結紮固定します。
・ 精索動静脈損傷
1. 精管損傷 はくりの際まれに損傷が起こる場合があります。
2. 精巣萎縮 血管の損傷またそれとは関係なく萎縮が起こる場合があります。 |
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