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他の臓器に腫瘍ができる様に副腎にも腫瘍ができます。副腎腫瘍は大きく分けてホルモン非活性型腫瘍とホルモン活性型腫瘍、悪性腫瘍(副腎がん)の3つに分類されます。
腫瘍細胞が本来副腎で作られるホルモンを産生していない腫瘍のことをさします。その為、症状が出ることは稀で人間ドックなどで行われたCTなどの画像に検査にて偶然発見されるケースが多いです。治療としては小さいものは経過観察となりますが、比較的大きなものは悪性の可能性も否定できないため、手術にて摘出する場合もあります。
腫瘍がホルモンを病的に産生する腫瘍のことをさします。産生するホルモンの種類によって、原発性アルドステロン症(アルドステロンというホルモンを腫瘍が産生)、クッシング症候群(コルチゾールというホルモンを腫瘍が産生)、褐色細胞腫(カテコラミンというホルモンを腫瘍が産生)などがあります。この腫瘍の場合には、過剰なホルモンの作用のため、様々な症状が出現します。また、過剰なホルモンのため、様々なところで体内のバランスが崩れています。そのため、治療としては、過剰にホルモンを産生している腫瘍を摘出する手術が必要となります。
副腎腫瘍の手術後、摘出した副腎の細胞を検査した際、稀にがんが発見されることがあります。診断された場合は転移など病期の広がりを調べる検査が必要になり、治療は術後化学療法が多く選択されます。 |
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