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ペッサリング
ペッサリーといわれる丸いリングを膣の中に入れます。子宮がこのリングがひっかかって下がってこなくなる仕組みで人工的な位置矯正法と言えるでしょう。リングが小さいとすぐに取れてしまい、また大きすぎると圧迫感がありますから、患者さんにあうサイズを捜すために何度か処置が必要なことがあります。また、毎月、洗浄・交換する必要があります。
外科手術
リングでの治療がうまくいかない場合に行います。手術は、膣の中に落ち込んできている子宮を取り除き、膀胱と直腸および子宮を支持している靱帯を縫い縮め、膣壁を形成します。また、かなり高齢の方には、膣を閉じてしまうことも体に負担の少ない一つの方法となります。ただし、ができなくなってしまいますので、よく相談して決める必要があります。
ちなみに、出産直後の子宮下垂は、ほとんど一時的で数カ月すると自然に元にもどるため、あまり心配する必要はありません。子宮脱の予防としては出産直後の力仕事、下腹にいきみがかかる動作を控えるほか、下半身を鍛える運動が有効となります。
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