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個々のケースにあわせて放射線療法、抗癌剤投与、手術療法などを組み合わせて行っていくことになります。例えば、腫瘍の種類でセミノーマは放射線療法が有効なのに対し、非セミノーマでは有効ではないといった特徴もあり、治療法に違いが現れてきます。
一期
高位精巣摘除術の後、放射線療法を行ったり、全身麻酔下で大血管周囲の脂肪やリンパ組織を摘出するリンパ節郭清を行ったりします。これらは周辺組織への転移予防のために行われます。また、追加治療を行わず、経過観察ですむ場合もあります。一期の場合、治療成績は良好で、根治がかなりの程度、期待できます。
臨床病期二・三期
抗がん剤による全身化学療法、放射線療法、転移した腫瘍組織の外科的切除などを組み合わせて行います。
精巣腫瘍は抗癌剤による治療、放射線治療がきわめて有効な腫瘍であるため、多臓器に転移を有するような場合でも、的確な治療を行うことで根治が期待できるがんの一つです。抗がん剤や放射線の治療にはみなさんご存じの通り、吐き気や全身倦怠感、下痢といった副作用が起こることがありますし、他の外科的治療にも不妊などの合併症が認められることがあります。より詳しいことは専門医に相談することをお勧めします。
また、入院治療後も定期的に腫瘍マーカー、胸部レントゲン、腹部CT、腹部エコーを行い、再発がないかをチェックしていく必要があることを補足しておきます。 |
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