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精索静脈瘤
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外科的療法が一般的です


当院では腹腔鏡下結紮術を行ないます。これは静脈瘤の原因となると考えられている内精索静脈と精巣動脈を結紮・切断するものです。精巣動脈を同時処理することで動脈周囲の細い静脈の遺残の可能性がへります。また動脈を切断することで特に生殖機能等には影響はないといわれています。
麻酔は麻酔科の医師に依頼します。手術時間は麻酔時間も含めて2時間程を要します。通常の手術と異なり、傷は3ヶ所2cm程度です。術中の合併症としては出血、多臓器損傷等があります、出血量が大量になった場合には開腹手術に途中で切り替える場合もあります。手術当日は安静、禁食となりますが、通常は翌日から歩行、食事を開始します。

その他の合併症としては傷口の感染、尿路感染、陰部のむくみ、皮下気腫、肺塞栓などが考えられますがこれらに対しては適宜対処させていただきます。特に肺塞栓は頻度は少ないですがまれに致命的な合併症となることがあります。(ただし、腹腔鏡のみではなく全身麻酔の手術ではいずれも起こる危険性があります)防止のため弾性ストッキングを購入していただき、着用していただきます。また血管を結紮したことによる血流の鬱滞が生じ一時的に疼痛が増す場合もあります。他に経皮的血管カテーテルによる治療があります。精巣静脈にコイルなどの塞栓物を留置します。しかし、再発率が高く、又、放射線被ばく時間が長くなる欠点があります。


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