
東海大学泌尿器科のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。泌尿器科は、腎臓、尿管、膀胱、前立腺など尿の通る臓器、泌尿器の疾患を扱う診療科です。泌尿器に発生したがんに対する診療のみならず、副腎内分泌腫瘍、尿路結石症、排尿機能障害、前立腺肥大症、性機能障害など多くの良性疾患も担当します。
高齢化社会を迎え、日本人の食生活が以前と大きく変化したことから、泌尿器疾患を抱える患者様が増加し泌尿器科の需要は年々高まっています。特に日本人男性のがん罹患率第1位となった前立腺がんに対する治療法も年齢や進行の程度に応じて多彩であり、前立腺がんを患う患者様の不安や疑問がなかなか減らないのが現状です。患者様の症状や不安を軽減すること、疾患を治癒させることを第一に診療にあたりたいと考えていますが、今日の腎泌尿器疾患はその症状をなくすだけでは根本的な解決に至らないことが多々あります。高血圧、肥満などのメタボリック症候群や代謝性疾患のひとつの症状として泌尿器に症状が現れている可能性があるからです。患者様の体でいったい何が起きているのか、泌尿器疾患を含め全身を把握し、私たちは診療に臨みたいと考えています。
当科には高い技術力と熱い情熱を持った泌尿器科医が多く在籍し、ロボット支援手術や腹腔鏡手術をはじめとする患者様にやさしい低侵襲治療、分子標的治療や新規抗がん剤を併用した進行がんへの集学的治療、臨床へ直結したがんのゲノム解析や再生医療研究を積極的に行っています。
当院泌尿器科での手術や化学療法の治療をご希望された患者様については、当科医師全員で毎週その診療経過と画像所見を検討して治療方針を決定しています。地域の皆様のご期待に添えるよう、ひとりひとりの患者様に最適でやさしい医療を展開できるよう、スタッフ一同真剣に考えています。
診療、教育、研究に関する私たちの取り組みについて掲載した本ホームページによって、皆様のご理解が深まればと切に願っています。
東海大学医学部外科学系泌尿器科学 教授 宮嶋 哲
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