1) 麻酔:通常はいわゆる半身麻酔と呼ばれる腰椎麻酔で行ないます。腰の手術の既往のある人、脊柱管狭窄症のある人、血液をさらさらにする薬を飲んでいる人などは場合によっては全身麻酔で行なうこともあります。麻酔の方法は麻酔科の先生に決めてもらいます。又、手術は麻酔科の先生に施行していただきます。
2) 手術はペニスに先から、内視鏡と呼ばれる非常に細いカメラを挿入して行ないます。麻酔がかかっていますので術中痛みを感じることはありません。内視鏡で見ながら肥大し尿道の内腔に突出している前立腺を切除します。
3) 手術時間は前立腺の大きさにもよりますが、だいたい1時間くらいです。
4) 手術の後は2〜5日ほど尿道にカテーテルと呼ばれる管を留置しますが、手術翌日からは自由に動けますし、食事も可能です。入院期間は一週間程度です。
5) 合併症について
●出血:術後しばらくは出血のため、血尿が続きます。出血量によっては輸血が必要になる場合がまれにあります。
●感染:細菌が尿道から逆行性に入ってきて、前立腺や精巣上体に炎症を起こすことが稀にあります。通常38〜39℃の発熱を認めます。精巣上体炎の場合には陰嚢が大きく腫れあがります。通常は抗生剤の投与にて、数日にて解熱します。
●逆行性射精:術後は逆行性射精といって、射精をしても精液が出てこなくなります。射精された精液は膀胱内にでています。挙児を希望されるのであれば問題がありますがそれ以外はまったく問題ありません。
●前立腺被膜損傷:前立腺は被膜と呼ばれる皮のようなもので被われています。切除の際に、被膜をこえて切除した場合、前立腺周囲に尿が漏れ出てしまいます。軽度のものであれば尿道カテーテル留置にてなおりますが、漏れ出る量が多い場合には、一時的に前立腺周囲にたまった尿を排出する必要があります。ドレーンといって下腹部に1cmほどの切開を加え細いチューブを留置します。
1) 膀胱腫瘍に対して行なう手術です。
2) 麻酔:通常はいわゆる半身麻酔と呼ばれる腰椎麻酔で行ないます。腰の手術の既往のある人、脊柱管狭窄症のある人、血液をさらさらにする薬を飲んでいる人などは場合によっては全身麻酔で行なうこともあります。麻酔の方法は麻酔科の先生に決めてもらいます。又、手術は麻酔科の先生に施行していただきます。
3) 手術はペニスに先から、内視鏡と呼ばれる非常に細いカメラを挿入して行ないます。麻酔がかかっていますので術中痛みを感じることはありません。内視鏡で見ながら
腫瘍を電気メスにて切除します。切除した腫瘍は病理検査といって、詳しく顕微鏡で見る検査に出します。その検査では、腫瘍の種類、腫瘍の悪性度、腫瘍の進達度(根の深さ)などをしらべ、今後の治療方針に役立てます。
4) 手術時間は腫瘍の大きさにもよりますが、だいたい1時間くらいです。
5) 手術の後は2〜5日ほど尿道にカテーテルと呼ばれる管を留置しますが、手術翌日からは自由に動けますし、食事も可能です。入院期間は一週間程度です。
6) 合併症
●出血:術後しばらくは出血のため、血尿も認めることがあります。
●膀胱損傷:膀胱腫瘍を切除する際に切除が深くまでおよび、膀胱壁に穴が開くことがあります。軽いものであれば、尿道カテーテルを留置していれば、自然に直りますがお腹のほうに尿が漏れてしまうような場合には緊急で開腹の手術が必要になります。
●術後感染:細菌が尿道から逆行性に進入し、発熱を起こすことがあります。通常は抗生剤投与にてすぐに改善します。
1) 通常は外来通院で行ないますが、他の病気がある方などリスクが高い方は入院で行なうこともあります。
2) 痛み止めとして座薬を挿肛してから行ないます。施行中に痛みが強いようであれば、点滴内に痛み止めを追加します。
3) 治療の流れ
午前中に行う場合には朝食をとらずに来院していただきます。
治療室では破砕台の上に横になり、心電図、血圧計をつけ、点滴を行ないます。
破砕はX線にて結石に焦点をあわせた後、開始します。3000~5000発ほどの衝撃波を1~2時間かけて結石にあてます。
終了後は特に問題がなければ帰宅となります。特に、安静、食事制限等は必要ありませんが、当日は十分な量の水分摂取を行なってください。結石は破砕後すぐに出る場合と、しばらくしてから排石する場合があります。十分な水分摂取を心がけてください。
4) 合併症
●血尿:砕後には見られますが通常は1〜2日で消失し、特に心配はありません。
●発熱:結石中の細菌が石が割れることで尿中に散布される為におこります。重篤な場合は処置をしないと敗血症に陥ることもあります。38℃を超えるような発熱の場合は病院に連絡をしてください。
●疼痛:砕石した後も痛みが出ることがあります。痛み止めを使っても自制不可ならば連絡をください。
●皮下出血:衝撃波の当たる部位の皮膚が赤くなったり、多少出血をします。
腎細胞ガン、良性の疾患で腎臓を摘出する場合(例えば結石)などに行う手術ですが、基本的には腎細胞ガン(腎腫瘍)に対しての術式だと思っていただいて結構です。簡単に言えば、ガンに冒されている腎臓全体を完全に摘出する方法です。従来の腎臓摘出手術はお腹を縦か横、あるいは横腹を20〜30センチ程度切開し行うものでした。この方法だと傷の痛みが強く、術後の回復にも時間がかかり患者さんへの侵襲も大きなものでした。腹腔鏡下における腎摘出術はお腹(腸)から行うものと後腹膜といって背中の方から行うもの(後膜鏡下)と二種類あります。腎臓を摘出する方法はお腹の中に丈夫な袋を入れ、この袋の中に遊離した腎臓を入れます。袋の口を傷口から出し傷を少し広げて摘出する方法と腎臓を細かく砕いて摘出する方法がありますが、当病院では少し切り開いて(4,5センチ)摘出しています。この方法だと筋肉へのダメージが少なくてすみます。手術時間は2時間ほどかかります。
比較的小さな腎臓のガンに対して行う術式です。ガンの部分だけを摘出し、正常の腎臓を残す(温存する)ので、腎機能低下に対する心配が少なくてすみます。アプローチの方法は腎摘除と同じく、腹腔からと後腹膜から行う方法の2つです。当病院では腫瘍の周辺を電気(マイクロ波)で焼いて腫瘍部分をくり抜くか、あるいは腎臓に行く血流を止めて、腫瘍を取り、そこを再び縫うという方法を取っています。この3種類のなかではでいちばん困難な手術になります。理由は腎臓の血流を止める場合、短時間で手術をしなければならない
こと。切除した断面を縫う作業が伴うからです。手術時間は3時間ほどです。
腎臓で作られた尿は腎盤から腎盂に流れ、そこから尿管を通り膀胱に達します。この手術は腎盂、腎盤、尿管部分にガンができたときに行う術式です。後腹膜(背中)から腎臓を遊離し、下腹部に7,8センチほどの傷をつけてそこから尿管が膀胱につながっている部分(尿管口)と腎臓をつないだまま摘出する手術です。手術時間は4時間ほどです。 |
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