ECIRS(エシリス)について
■尿道からのアプローチと、皮膚からのアプローチで大きな結石を治療します。
■手順は下記の流れになります。
ECIRSの利点
手術で最も重要で出血リスクが高い腎臓への穿刺について、尿道からのアプローチで軟性尿管鏡を用いることにより安全に行うことができます。
尿道と皮膚からのアプローチによって、結石の“取り残し”のリスクを減らすことが出来ます。
Tube lessのECIRSとは?
一般的に、大きな腎臓の結石治療の後は、腎瘻とよばれるチューブが、腎臓から背中の皮膚を貫通する形で残ります。入院期間が延びてしまう原因の一つになっています。
そこで、私たちは、手術終了時に結石治療の経路を十分に止血したうえで腎瘻留置を行わない「Tube less ECIRS(チューブの要らないECIRS)*」を導入しています。
*Tube less ECIRS: 野崎東病院の岩本医師、小林医師、宮崎大学の賀本医師らにより報告されました。出血関連合併症を増加させず、入院期間の短縮が得られたことが報告されています。当院では、梅本達哉医師が野崎東病院に研修に行き2023年度より同方法を用いてTube lessのECIRSを導入しています。
ECIRSが適応とならない患者さん
- ■回腸導管などの尿路変向後の患者さん
- ■高度の尿管狭窄がある患者さん
- ■結石が完全に尿管に嵌頓している患者さん
※個々の患者さんに応じてベストな方法を提案させていただきますので
詳しくは担当医までご確認ください。