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精巣上体(睾丸の後ろの方にある)が主にクラミジアなど非淋菌性の細菌によって引起こされる炎症症状です。
精巣上体に炎症が起きると陰嚢の脹れ、痛み、発熱をきたします。なんの細菌かをはっきりさせること(菌の同定)が困難で菌種も不明なことがあります。尿道から細菌が入り込むのが原因といわれていますが尿道炎症状が先行しないことが多いようです。
炎症は精巣上体に限局しますが、ひどい場合には精巣にも波及します。不妊症の原因にもなりますのでしっかりと治療を行う必要があります。痛み、脹れをきたすほかの病気には精巣捻転(精巣がひっくり返って、血流障害をおこすもの)や精巣腫瘍(痛みを伴うことは少ない)などがあり鑑別診断が重要です。この2つの疾患は急を要するものなので陰嚢が脹れて痛む場合には早めに泌尿器科を受診してください。
尿検査と菌の培養、血清生化学などを行います。
抗生物質類が処方されます。クラミジア感染の場合は通常テトラサイクリンを用いて治療します。性的パートナーの治療も行われることがあります。陰のうを持ち上げてアイスパックをあてて、ベッドで安静にしていることが勧められます。感染が完全に治癒したかどうかを調べるために引き続いて主治医に通うことが重要です。 |
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